紙の単位(坪量・連量・連数)

国内の紙の単位は、1992年に新計量法が大改正されて、最終の猶予期限(1999年9月30日)をもって、
SI化(国際単位系)され、紙の厚さの単位は、㎛(1/1000mm)が使われることになりました。

紙の重さ、厚さをあらわす単位「キロ連」
  • 紙の重さ、厚さをあらわす単位に「キロ連」があります。
  • キロ連量は、全判用紙 1000枚の重さを「kg」で表示した単位です。
    ※板紙の場合には、全判用紙100枚の重さをkgで表示し、洋紙とは枚数が異なるので要注意。
  • 小数点1位を2捨3入7捨8入して整数、または、0.5kg単位として表示します。
  • 現在、国内で使われている連は、キロ連のことで、全判用紙1000枚の重さです。
  • 同じ紙でも判型が変われば連量も変わります。この関係を坪量を基準に一覧にしたのが下表です。
紙を厚みで表わす表現
斤量(きんりょう)、連量、目付、坪量、ベイツボ(米坪)、束(つか)、厚さ等があります。
紙の重さ
  • 紙の重さは商取引き上も重要です。
  • 紙の場合は、一定の面積で比較をしています。
  • 昔は、尺貫単位でしたので、1×1尺の大きさの紙を匁(もんめ)で表してこれを坪量、あるいは尺坪、尺坪量と呼んでいました。(坪は正方形を意味します)
  • 現在では、1×1m、1㎡当たりのグラム数、これをメートル坪量、米坪あるいは単に坪量といい、「g/㎡」であらわします。
  • この坪量という単位は、製紙メーカーまでで、商業ルートにのってからは、判型に応じた目方で表現されます。
紙の厚さの単位
  • 用紙1枚を緻密な装置で測定します。
  • 単位、1マイクロメートルは1/1000mmです。
  • µだけをとって「ミクロン」と呼ばれましたが、計量法の施行により、マイクロメートルという表現になりました。
紙の分野で使われているその他の単位
  • 引張り強度:kN/m(キロニュートン/メートル)
  • 破裂強さ:kPa(キロパスカル)等。

紙の重さ、厚さをあらわす単位「キロ連」

紙の種類 坪量g/㎥ 連量(kg)( )内は包みの入数(連)
四六判 B列本判 菊判 A列本判
上質紙 52.3 45.0(1/2) 43.5(1/2) 31.0(1/2) 28.5(1/2)
64.0 55.0(1/2) 53.0(1/2) 38.0(1/2) 35.0(1/2)
上質コート紙 73.3 63.0(1/4) 61.0(1/4) 43.5(1/2) 40.5(1/2)
79.1 68.0(1/4) 65.5(1/4) 47.0(1/2) 43.5(1/2)
上質紙 81.4 70.0(1/4) 67.5(1/4) 48.5(1/2) 44.5(1/2)
上質コート紙 84.9 73.0(1/4) 70.5(1/4) 50.5(1/2) 46.5(1/2)
上質紙・上質コート紙共通 104.7 90.0(1/4) 87.0(1/4) 62.5(1/4) 57.5(1/4)
127.9 110(1/4) 106(1/4) 76.5(1/4) 70.5(1/4)
157.0 135(1/8) 130.5(1/8) 93.5(1/4) 86.5(1/4)
209.3 180(1/8) 173.5(1/8) 125(1/8) 115(1/8)

※本項は株式会社美術出版社刊「紙の大百科」中の原 啓志氏著「知って得する紙の基礎知識」の一部を引用させていただきました。